NVIDIA T400︱T400 4GB

Turing GPU アーキテクチャ

NVIDIA T400 および T400 4GB GPU（NVIDIA T400シリーズ）は、NVIDIA用にカスタマイズされた最先端の12nm FFN（FinFET NVIDIA）高性能製造プロセスをベースに、384個のCUDAコアを搭載しており、コンパクトなフォームファクタで優れた性能を発揮したいと考えているCAD、DCC、金融サービス業界（FSI）、ビジュアライゼーションの専門家にとって、効率的なシングルスロットのプロフェッショナルソリューションです。

高度なシェーディング テクノロジー

Turing GPUアーキテクチャには、以下のような新しい先進的なシェーダーテクノロジーが採用されています。

メッシュシェーディング：
計算を高速化するジオメトリパイプラインを提供し、幾何学的に複雑なモデルやシーンに対して最大2倍のパフォーマンスの向上をもたらします。

可変レートシェーディング (VRS)：
シーンの内容、視線の方向、動きに応じてシェーディングレートを変化させることで、レンダリング効率を高めます。可変レートシェーディングは、シェーディングされたピクセルを50％削減しながらも、同等の画質を提供します。

テクスチャスペースシェーディング:
被写界深度やモーションブラーなど、ピクセルシェーダーの多いワークロードのパフォーマンスを向上させるオブジェクト/テクスチャスペースシェーディング。テクスチャスペースシェーディングは、ピクセルシェーダーの重いVRワークロードに事前にシェーディングされたテクセルを再利用することで、スループットを向上させ、忠実度を高めます。

先進のストリーミングマルチプロセッサ（SM）アーキテクチャ

共有メモリとL1キャッシュの組み合わせにより、性能が大幅に向上するとともに、プログラムの簡素化やアプリケーションの性能を最大限に引き出すためのチューニングが容易になります。各SMには96KBのL1共有メモリーが搭載されており、コンピューティングやグラフィックスの作業量に応じて様々な機能を設定することができます。コンピューティングの場合、L1キャッシュまたは共有メモリに最大64KBまで割り当てることができます。一方、グラフィックスワークロードでは、最大48KB（L1に32KB、テクスチャユニットに16KB）を共有メモリに割り当てることができます。L1データキャッシュと共有メモリーを組み合わせることで、レイテンシーを減らし、より高い帯域幅を実現します。

高速GDDR6メモリ

NVIDIA T400は、業界最速のグラフィックス用にTuringを大幅に最適化されたGDDR6メモリサブシステムを搭載しており、2GBまたは4GBのフレームバッファ容量と80GB/sのピーク帯域幅を備え、前世代の2倍以上のスループットを実現しています。NVIDIA T400シリーズは、膨大な数のデータセットを備えた3Dプロフェッショナルおよび要求の厳しいマルチディスプレイ環境にとって理想的なプラットフォームです。

SIMT(Single Instruction Multiple Threads)

新しい独立したスレッドスケジューリング機能により、小さなジョブ間でリソースを共有することで、より細かな同期や並列スレッド間の連携が可能になります。

混合精度演算

16ビット浮動小数点精度の演算により、スループットを2倍に向上させ、必要なストレージ容量を削減することで、より大規模なニューラルネットワークのトレーニングとデプロイメントを可能にします。Turing SMは、独立した並列整数および浮動小数点データパスを備えているため、演算とアドレス計算が混在するワークロードでの効率も大幅に向上します。

グラフィックプリエンプション

ピクセルレベルのプリエンプションにより、よりきめ細かな制御が可能となり、VRモーショントラッキングなどの時間に敏感なタスクをより適切にサポートします。

コンピュートプリエンプション

命令レベルでのプリエンプションは、コンピューティングタスクをより細かく制御して、実行時間の長いアプリケーションがシステムリソースを独占したり、タイムアウトしたりするのを防ぎます。

H.264およびHEVCエンコード/デコードエンジン

3D/コンピューティングパイプラインに依存しない、2つのH.264/HEVC専用エンコードエンジンと1つの専用デコードエンジンにより、トランスコーディングやビデオ編集などのエンコードアプリケーションにおいて、リアルタイムを超える高速性能を提供します。

NVIDIA GPU BOOST 4.0

カードの消費電力と温度の許容範囲を超えずに、アプリケーションのパフォーマンスを自動的に最大化します。アプリケーションは、セカンダリ温度設定ベースクロックに下がる前に、より高い温度閾値の下でブーストクロック状態内に長く留まることができます。

NVIDIA^® CUDA^® 並列コンピューティング・プラットフォーム

C/C++やFortranなどの標準的なプログラミング言語や、OpenCL、OpenACC、Direct ComputeなどのAPIをネイティブに実行することで、レイトレーシング、ビデオ・画像処理、計算流体力学などの技術を高速化することができます。

ユニファイドメモリ

Turingシェーダーは、浮動小数点演算と整数演算の同時実行、適応型シェーディング技術、および従来の2倍のキャッシュを持つ新しいユニファイド・メモリー・アーキテクチャーを特徴としており、今日のプロフェッショナル・アプリケーションのパフォーマンスを飛躍的に向上させます。